私の押しつけがましい価値観 同性愛者とも異性愛者とも、親友になれる自信がない
お久しぶりです、タグです。
ブログの存在を忘れていたとか、そういうわけではないのですが、本当に久しぶりの更新になってしまいました。
この期間、自分の個性に迷いがあったのですが、最近安定してきたので、また記事でも書きたいな、と思い、今文字を綴っています。
早速本題なのですが、私はAセクシュアルです。
異性愛者でも、同性愛者でも、全性愛者でもなく、無性愛者です。
多分、無性愛者の感覚というのは、他の人にはわからないものだと思います。
それに、無性愛者の中でも、かなり価値観が人それぞれ変わってくるのではないかと思います。
私は、トランスジェンダーであることでまず世間との壁を感じていますが、それと同じくらい、無性愛者であることでも世間との壁を感じています。
ここから先の話は、あくまで私個人の意見です。他の無性愛者の方の意見は違うと思いますので、この意見は無性愛者の代表としての意見ではないこと、無性愛者の方全員がこういった意見を持っている、と思わないでください。
私の場合、かなりタチの悪い無性愛者に分類されてもいいのではないかと思います。
自分が他の人と恋愛をすることは、絶対にありえません。
それに加えて、恋愛をしている人に好感を持てません。
こういうことを言うと、人に必ず言われる言葉があります。
「でも君も、お母さんとお父さんが恋愛して、結婚して生まれたんだよ」
それがどうした。
それが母であろうと、父であろうと、嫌です。
その点では両親とは理解し合えないとだいぶ前から知っています。
もちろん、恋愛ができたら、心も楽だったんだろうな、と思ったこともありますが、無理です。
恋愛しなきゃいけないくらいなら、死んだほうがましです。
そして、私は自分が無性愛者になった決定的な理由を知っています。
学生時代に、友人だった人に性的関係を迫られたことがあります。そのときのトラウマです。
一番信頼して、仲良い友人として過ごしていた人に、突然、襲われそうになり、その後私はショックで何もできませんでした。
そのショック期に、悩みに悩みぬいて、苦しみまくって、結果、それまでもさほど恋愛に興味がなく、周りが恋愛をしようがしまいが、全くどうでもよかった私が、恋愛をする人とはうまくやっていけない、というところまで行ってしまいました。
その時の思考回路を簡単にすると
襲われそうになったショック
↓
その友人への恐怖
↓
これから自分は恋愛なんてできない(怖くて)
↓
でも周りは自分を気にせずに恋愛もするし、結婚もしていってしまう
しかし私はその人々の考えは理解できない
↓
結果自分は一人になってしまう
簡単にするとわかってきましたが、ただの恋愛しないさみしがりやなんですよ。
むしろ、周りの人のことが好きすぎるのかもしれない。
でもその好きは恋愛感情じゃない。
一番近い感情としては、好きになった人が結婚してしまってさみしい、といった感情ではないかな、と思います。
それが、周りの人全員に適用される感じ。
僕の場合はこんな感じです。
怖いんです。
取り残されるのが。
今まで1対1で友人として過ごしていたのに、その友人に特別な人ができてしまうことによって、私との距離が開いてしまうのが。
自分で書いていても、なんて自分勝手なんだ、と思いますが、この感情は何年も変わることはなかったので、これからも相当なことがない限り変わらないと思います。
だから、直したいと思わないようにしよう、自分を責めるのはやめよう、と決めました。
この苦痛を、私は一生感じて生きていくのでしょうが、仕方ないです。
でも、もし、
これを読んでいる人の中に、同じ感情を感じた人がいたなら、
あなたひとりじゃないです。
私もいます。大丈夫です。
無理に世間に合わせる必要はない。
この感情を持つ人は、人生で何回も何回も少しのことで傷つくことになると思います。
でも、それも同じ感情を持つ人が世界に一人じゃないなら、なんとなく気が楽になりませんか。
ただ私が一人じゃないと思いたかった。だから書いた記事なんです。
この期間、考えた結果がこれなんです。安定した先がこの答えだったんです。
誰が見ているかもわからないから、ただ自分の感情を、単語をつなげて説明してみたかった。それだけです。
わかってくれても、わかってくれなくてもいい。ただの自己満です。
でも、ひとりでも、同じような苦しみを味わっているひとに届いたらいいな
新学期・新生活の時期、トランスジェンダーは
タグです。
春ですね。
この時期、トランスジェンダーにとってはヤマかもしれません。
今回も自分の体験談を短めに書いていきたいと思います。
この時期、スーツを初めて着る方がいると思います。
トランスジェンダーだと、大変ですよね。
自分の場合、家族がそれほど協力的ではなく、サイズなどの為に着たくないスーツを買われそうになったので、思い切って店員の方に相談してしまいました。
すると意外にも、トランスジェンダーに理解のある店員さんが他にいるとの事で、わざわざ呼んでくださいました。
無事に買いたいスーツを買うことができました。
言ってみることにより、意外と心強い後ろ盾を持つことが出来るかも知れません。
でも決めるのは自分ですから。
後悔ないように決断してくださいね。
LGBTの割合
あれってどうやって割り出してるんでしょうか?
カミングアウトした人の合計だとすれば、カミングアウトしない人もいますし、もっといますよね。
性別移行を完了した人が含まれるか否かも解りません。
7.6%というパーセンテージを鵜呑みにしていいんでしょうか。
確実にもっといると思います。
数値化することによって全てを把握した気分になりがちですから。
自分の経験談を2つ紹介したいと思います。
1つ目は、仲の良い友人(カミングアウト済)にいろいろと性的少数者について聞かれたときの話です。
その方は、もちろんカミングアウトをしている状態で仲良くしてくれているのでその時点で偏見はないだろうとわかっていたので、聞かれた通り説明したところ、ある程度説明したところで、「今までは知らなかったから気づかなかったけど、自分はバイだと思う」と言われ、予想外の展開になったことがあります。
その時に自分がいつも言っている「性的少数者は意外と少数者ではないのでは」という考えが生まれたわけですが。
2つ目は、今は仲の良い友人なのですが、今ほどは親しくなかった頃、自分の中で、仲良くなりたいのでカミングアウトをしようと思い、実際にカミングアウトをしたところ、「あれ、私もバイだよ」との回答があり、これもまたお互いが衝撃を受けたということがありました。
類は友を呼ぶ方式で偶然出会ったのかもしれませんが、その時には「ああ、本当に少なくないな。
知らないだけでいるな」と思うようになりました。
だから、あくまで推定を鵜呑みにしないでください。
あなたの周りに、必ず1人はいると思います。(あなた以外全員そうかもしれません)
ドラマ「片想い」
東野圭吾さんの小説が原作で、原作を友人に勧められ先に読んでいました。
ドラマでは多少カットされている部分はありますので、原作を読んでから見たほうがいいかもしれません。
自分がそのタイプでしたが、最後の結末を知っているが故に込み上げてくる感情がありました。
作品の良さを感じたいのであればオススメです。
それに、個人的に以前書いたSECRET GUYZの吉原シュートさんが出ていると言うのもありましたし、毎週楽しく見ました。(内容は楽しいという感じではないです)
多少ネタバレを含みますが、自分が一番良いと思ったシーンは、BLOOのオーナーの相川さんのシーンです。原作とセリフを比べてみると、わかりやすくなっているような気がしましたが、相川さんとQBの表情と間が良かったです。そのシーンが当事者としては一番心に残っています。
宣伝ではないですが、3/2にDVDが発売されますから、ぜひチェックしてみてください。
実際に読んだり見たりしていただきたいのでこのくらいで。
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Holland-Neverland
Hollandを知っているでしょうか。
22日にデビューした韓国のソロ歌手で、カミングアウトをした韓国で最初のゲイの歌手の方です。
Holland(홀랜드) - 'Neverland (네버랜드)' M/V
韓国語で解らないと思うので、歌詞を少し抜粋して和訳しておきます。
完全版を見たい方は検索すれば出てくると思いますのでそちらでお願いいたします。
When I Was Young あえて説得しないで
絶対こうでなきゃダメ
僕がおかしいのか 誰がおかしいのか
Living Life for on my way 結局は僕だから
遠くない Wonderland
終わりは僕だけが知ってるから
歌詞も彼が伝えたい内容が詰まってると思います。お時間があれば是非調べてみてください。
韓国は決してヘテロ・シス以外に寛容な国ではないと思いますし、こうやってカミングアウトをした歌手の方が出てくるとは思いもしませんでしたが、出てきましたね。
放送や音楽活動で彼が色々なことを伝えてくれれば、と思います。
はてなキーワード
驚きました。
以前書いた記事を自分で見てみたのですが、 性的少数者からはてなキーワードに飛んだらAセクシャルが載っていました。
今までの経験上、Aセクシャルという単語は自分から発することばかりだったので、画面であろうとなんだろうと、受け取る側になったのは初めてと言っても過言ではないくらいでした。(自分から調べた時は除く)
広辞苑の件も然り、いろいろと用語に関しては難しいところがあります。
以前トランスジェンダー・Aセクシャルであることを公の場で話し説明や質問に答える機会があったのですが、一語一語に気を遣って話しました。
その集団に同じトランスジェンダーやAセクシャルの方がいて、自分の考え方とは違う解釈をしていた場合(その時はおそらく1人はいたと思われる)、言葉を選ばなければ傷つけてしまうかもしれません。その事を充分に踏まえて、表現に気を遣いました。
当事者だからこそ考えることなのかもしれませんが、用語が一人歩きすることも多いと思うのです。
細かいことやその意味を知らないでその言葉を使うことによって誤解が生まれ、それが広まる。セクマイ用語なんかは特にそうだと思います。
前回も書いたような気がしないでもないですが、上に書いた「セクマイ用語」というのも自分自身は少し違和感を覚えています。本当にマイノリティですか?
世間の意識を変えていくには当事者がもう一度よく考えることが必要だと思います。Aセクシャルももう少数者の中の少数派ではないようです。少なくとも自分はそう捉えました。
SECRET GUYZ
SECRET GUYZというグループをご存知でしょうか。日本初FtM(トランスジェンダー男性)アイドルの3人組なのですが、2月に解散するとの事です。
実は自分はだいぶ前からSECRET GUYZを知っていて、忙しい中どうにかイベントやライブに行けないかとスケジュールを開けようとしていた矢先の発表だったので正直驚きました。
ラストライブには日程的に行けそうにないので、結果的にリリースイベントに1回行けたきりになってしまいました。
もっと行っておけばよかったといつも後悔です。
SECRET GUYZは、以前ある番組に出演していた時に、
「24時間365日、本格派男装ユニット」
と名乗っていたことがありました。
それを見て、もちろん違和感を感じざるを得なかったのですが、その番組では、彼らは幼少期からのことや、手術のことについて話していました。
本格派男装ユニット、確かに捉え方としては間違いではないですが、適切ではないような気がしてならないのです。
自分にとって、まず彼らは彼らということには変わりはありませんが、男装(つまり異性装)をしているという認識はありませんでした。
彼らは彼らに合う服を着ていると思います。
彼らの性自認は男性だと確定しないにしても、彼らは異性装をしていないように思えます。
自分は、諭吉さんという人物を知って、性別に対する意見がだいぶ変わりました。
枠にとらわれる必要はなく、自分は自分でそれ以外ではないということだけが、確定しているものなのだと。
だからなるべく男性とか女性とか、そういう言葉を説明以外に使いたくないのです。
最近の傾向(昔も)として、性別が人間の存在の重要な構成要素になっていますが、それは違うと思います。
相手がどんな性別であろうが、その人がその人であることには変わりがないじゃないですか。
性別は、人間の存在の後であって、先ではない。只の詳細事項だということを忘れてしまっているような、もっと簡単に言ってしまうと、意識していなくても、幼少期からの教育には男性と女性という性別しかないのだと思います。(例えば、制服、体育の授業など、男女で分かれるもの。第3の選択肢は滅多に用意されていない)
もし男性や女性という性別以外のことも教育の過程で知っていたら、人間を区別するためのセクマイ用語は必要なくなると思います。
セクマイ用語と上に記しましたが、それも間違いかも知れません。自分は既に今のいわゆる「性的少数者」は少数者ではないのではないかと思っています。オープンにしている人が少ないだけで、実は皆その要素を持っている。さらに垣根を越えて考えると、人間は十人十色ですから、多数派などないという考え方もできます。
話がずれてしまいましたが、とにかく彼らが男装ユニットだというのはどこか違和感を感じました。皆様はどのように思われたでしょうか?